義祖母が他界。97歳の大往生。
私と夫は93歳の彼女から、彼女の持ち家と土地の一部を買い取った。彼女が死ぬまでこの家で暮らせる法的権利をつけて。
けれど、同居を開始して間もなく、義祖母を同居介護していた娘二人(義おば、共に70歳前後)も老い、介助時に揃って転倒するし、義祖母は日中居間の奥のソファに基本的に座らされたまま庭にも出してもらえず(自力歩行が難しいのに車椅子などもない)、娘らから暴言を吐かれ「早くしにたい」と孫である夫の肩ですすり泣くのを目の当たりにした。
この老々介護状態を放置することはできず、他の兄弟達(義おじおば)に、娘二人を介護から開放し、専門職を雇うよう進言し、必要な助成金申請をし、介護用ベッドに車椅子などを入れ、食事宅配サービスや、日に一度の訪問介護を受けられるようにした。彼女が庭に出られるよう方法の検討も始めていた。しかし、介護していた義おばが「追い出された」とブチ切れたのに乗じて、義祖母の施設入居を望んでいた他の兄弟が動き、義祖母は介護施設へ。同居開始からたった半年だった。
その後、一部の義おじおばが、私と夫は「最初から家を乗っ取る計画だった」と騒ぎ出し、事実無根を訴えるも徒労に終わる。以降、義祖母には会えず終いのまま2年半。
義祖母、望んでいた日がようやく。お疲れ様でした。