『ナイアド ~その決意は海を越える~』観た。激しく荒ぶるダイアナさんは猛獣。その生態を誰よりよく知って扱える(ホイッスルで指示を出したり、栄養補給を与えたりが飼育員みたいな)ボニーさんが猛獣使い。殆どボニーさんが主役と言っていいくらい、ジョディ・フォスターがすごく良かった。そうか、『フリーソロ』の監督コンビかと納得。あれも「最悪の瞬間を見届ける覚悟」の同伴者目線だった。そしてどちらも「触れてはいけない」ルール。
登山とかこういう長距離遠泳って、身体だけでなく脳も極限まで酷使しながらインナーワールドを冒険する旅だと思うけど、チームのメンバーもそれぞれ自分の旅をしてるのが清々しい。みんな主体的に「この人と行く」のを決める。でも夜の海でダイアナさん自身と方向を示す赤い光は、2人の運命の赤い糸だったんじゃないかな。