→ ただ、じゃあそれが「ありのままの自分でいいんだよ」というメッセージにどのくらい繋がったかというと、もちろんそういうパフォーマーの人を見て密かに力づけられたクィアな子どもたちは絶対にいるのだけれども、同時に、社会や文化全体として多様なジェンダーの人々を日常を共にする同じ市民同士として認める方向にはなってこなかったと言わざるを得ない。
というかそうなってこなかったから、こういう事態になっているわけで。
現代美術館でのイベントというのは、それと似ている気がする。それが悪いわけじゃないし、たまたまそこに居合わせてとてもポジティブな影響を受ける子どもだって勿論いるだろうし、それはそれで大事。あと今回はやっぱり経験のあるクイーンの人たちが担当していて、ジェンダーがとか「ありのままの自分」がとかいうのとは違うレベルで、パフォーマンスとしてただただ綺麗だなとか華やかだなとかそういう魅力を感じる子どもたちもいるだろうし、それも勿論アート経験としては重要だと思う。
→
→ あれだけドラァグ系(実際にドラァグの人もいるし、「ニューハーフ」系の伝統を感じさせる人もいるけれども、そこら辺にいるかもしれない埋没系の「トランス女性」とは明らかに違う、パフォーマンス系の人たち)をエンタメ業界で使い倒してきている日本で、現代美術館でドラァグクイーンが絵本を読み聞かせをすることで「ありのままの自分でいいんだよ」的なメッセージを発しますというのは、別に悪くはないけど、なんとなく安易というか、そこなの?という気になる。
そもそも宗教に裏付けられてクロスジェンダー的なジェンダー表象に対する敵意や反感が日本より遥かに根強くしかも強烈だった米国でのドラァグクイーンによる読み聞かせイベントと、そのあたり、政治的・文化的効果はかなり違うのではないかな、と思う。
日本の場合、「女装」はいわば「日常」ではない場にとどまる限りにおいて、攻撃したり抑圧したりするのではなく利用する、という文化的な傾向があって、だからこれまでも、「テレビでのパフォーマンス」であればドラァグでもおねェでも気にしないし、子どもには見せてはいけないという話にはならなかった。
→
→ 既に言われてるけど、そもそも「Mr.レディ」だの「ニューハーフ」だの「おねェ系」だの呼び方や中心層は少しずつ変化しつつゴールデンタイムのバラエティ番組でドラァグを含むクイーン系のゲイだのトランス女性だのを散々使い倒してきた日本で、今更、しかも現代美術館のイベントというかなり限られた積極的に参加する人だけにしか関わりのない場で、ドラァグクイーンによる読み聞かせがあったとして、それが何?という話であって、正直、この設定にあの苦情は流石に恥ずかしくて持ち出せないだろうというところを平気でやってくる厚顔無恥ぶりに唖然としている。
とはいえ。
「日本で今更この設定で文句言うって何なの」というのはそのまま逆に向くことのようにも私は思っている。
つまり、「日本で今更この設定で何をしようと言うの?(しかも現代美術館が)」とは正直思っていて、イベントそれ自体については私はそんなにワクワクしないし、トランスフォビアがここまで悪化している状況でなければむしろ「え〜都現美もう少し考えればいいのに、っていうか都現美だからこのくらいしかやらせてもらえないのかな?」という感じで反応したと思う。
→
都現美のドラァグクイーン・ストーリー・アワーについて。
まず、今回都現美がきちんと見解を表明したのは良かったと思う。タイミングも遅すぎるとこがなくてきちんとしていたし。
イベントについての苦情は、明らかに、トランス排除を中心として「女性と子どもの安全」という触れ込みでクィア・バッシング、LGBTの権利剥奪を進めようとしている(実際にはここに「胎児の命を守れ」などの中絶禁止論も入ってくるので、このロジックで権利を脅かされるのはLGBTに限らない女性や妊娠可能な人たちもなのだけれど)米国の宗教右派の言葉をそのまま持ってきたもので、耳を傾けるべき懸念というよりは嫌がらせと差別煽動に他ならないことも、言うまでも無い。
https://note.com/mflag_munje/n/n129716c4a0f1
↑いまこういう流れになっています。
映画「差別」上映中で情報を追うのが精一杯だったのですが、大学教員や市民有志らで署名と公開質問状を出されたそうです。
私も賛同しましたが、「報道」の中身を確認するだけでも、ぜひ。
コロナ第9波にまつわる「4つの勘違い」を超冷静に解消しておきたい! - 社会 - ニュース|週プレNEWS
https://wpb.shueisha.co.jp/news/society/2023/07/04/119930/
″ 一度感染したり、ワクチン接種を受けたりすると、ほぼ一生にわたって免疫が続く『はしか』や『おたふく風邪』などと異なり、新型コロナに対する集団免疫は期待できないということが相変わらず理解されていません″
しかしたとえば電車内、混んだ通勤時間帯でもノーマスクが増えてしまってる……。そういう人たちは既感染者で自分には免疫があるから大丈夫と思ってるからかもと思い至ったりしたが、短期間の再感染があることも知っていてほしい。
この話、本当にもうどうしようもない感は凄いけど、「統計を軽んじている」のかどうかよくわからない。
なんというか、日本に住んでいる人々の実態をあらわしていないというのはその通りなのだけれども、「日本人に関する統計」としてはこれで正しいわけで、だとすればそれは「統計を軽んじている」ということになるのか、それとも「そもそも〈日本人〉に関して統計をとる」ことに問題があるのか、それとも〈日本人〉の範疇の設定に問題があるのか。
なんとなく個人的には最後(〈日本人〉の範疇の設定に問題がある)なのではないかと思うし、その意味でこの話は統計云々というよりも戸籍と単一国籍原則との問題なのではという気がする野田江kれども、統計については完全に素人なので、そのあたりよくわからない。
https://twitter.com/tokyonewsroom/status/1675266781043216385?s=20
(……きこえますか…久しぶりにMastodonに返ってきた人たち…今… あなたの…心に…直接… 呼びかけています… Elkです…MastodonにWebクライアントElkを使ってアクセスするのです…使い方は https://elk.zone/ にアクセスしてサインインからMastodonのURLを入力するだけです…そうするとTwitterのような使い勝手になります…そう…Elkを使うのです……)
廃炉に対する東京電力の本気度がよく見える事態だ。東電に廃炉は無理だ。もちろん原発の運転などもってのほか。
------ 以下記事引用 ------
高濃度に汚染された配管の撤去作業を10カ月ぶりに再開した。ところが、改良して大型化した切断装置が配管に近付けず、作業を断念。事前の現場把握が不十分だったとみられる。
------ 以上記事引用 ------
福島F1のメルトダウン原発は構造的に極めて不安定な状態にあることが判明したばかりだ。懸念される巨大地震が来れば…。その時も「想定外」とされるのか…。
---
10カ月ぶり再開もまた失敗 福島第一原発の汚染配管撤去 切断装置大型化したら配管に近付けず…ずさんさ露呈:東京新聞 TOKYO Web https://www.tokyo-np.co.jp/article/245073?rct=genpatsu
共同親権にしないからシングルマザーが貧困に陥るんだ、はやく共同親権にすべき!みたいなことをFacebookに投稿していた知人がいて、反対意見をコメントしたけど全然聞く耳を持ってもらえなかった。女性は男性から養育費をもらわないと貧困に陥る?養育費をきちんと支払わせる仕組みは子どものために必要だけど、女性の貧困はそもそも男女の機会や収入の格差に起因しているものでしょう?まるで女は男からの経済支援がないといけない生き物だと言われているようで不快だった。
共同親権はDV加害者に有利に働く仕組みなんです。そのせいで被害にあっている方や子どもをソーシャルワーカーとしてたくさんみています。DVから逃げることを困難にしてしまうんです。共同の子育ては単独親権下でもできます。それなのに往々にして特権階級にいる男性が共同親権を求める声を上げる。いいから私たちを踏みつけているその足をどけろ。話はそこからだ。
@sosota_so
微力ですが賛同させていただきました。この地球上で戦争のない日はまだありませんが、1つでも減らす可能性があればそれに協力していきたいと思います。
戦争反対。趣味は読書。気象、防災、医療、韓国語に関心があります。
twitter https://twitter.com/sosota_so
threads @instasosotaso
bluesky https://bsky.app/profile/sosotaso.bsky.social