見知らぬ人々が私たちの事に口を出してきた
貧困と恥辱こそが彼らのものだ
けれども、それら全ての苦痛も
来たるべき栄光とは比べるべくもない
そして私はあなたがくれた贈り物を今も身につけている
それは今では私の一部であり、大切に保たれている
それは墓に至るまで、そして永遠に至るまで
私とともにあるであろう
あの夏のとき、ああ、あの夏のとき
あなたが私とともにいた、あの夏のとき
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ボブ・ディランによる救い主たるイエス・キリストへのあけすけの愛を歌い上げた賛美歌だ。
多くのファンや評論家が戸惑ったけれど、ディランは本気だった。ディランが本気でなかったことなど一度も無い。
私にとっても、ある女の人から無条件の愛を受けたあの頃、心の中から湧き上がる喜びを表現してくれる切実な歌だった。
無条件の愛があるって、君は信じられるか? 私は知っている。あるんだ。
しかし、不信者の君よ、安心するが良い。私は、我が驕慢と怠惰のゆえに、その人から別離を言い渡された。私が感じたよりも大きな悲しみと苦痛に耐えながら、彼女は「私は努力しない人には耐えられない」と言ったのです。私には返す言葉が無かった。
あれから何年経っただろう。
「私はあなたがくれた贈り物を今も身につけている」と言っても良いのだろうか。