現代のフィクションでありがちな設定と、実際の陰陽師のやっていたことは違いますよと、はっきり説明されていたのもよかった。研究者らしい姿勢だと感じた。
中高生以上にはいい展示だったと思うが、小さな子供さんは退屈そうにしていた。中学生にもちょっと難しいかもしれない。道具はあまりなくてほとんどが文書展示と、若干論文調の説明パネルだからなあ…。
たまにアニメキャラみたいな陰陽師キャラがひとこと説明するパネルがあったけど、数は少ない。
歴博が大学共同利用機関法人で、今回は科研費関連展示でその特性が強い。ということを理解して行った場合は満足度が高いが、よりエンタメ性を求めていた場合はきついかも。
あと、近くにいた年配の方は、説明パネルの文字が全然読めなくてわからない!とこぼしていた。確かに、照明の暗さとやや薄めの色の明朝体だと見にくいかもしれない。
東京天文台(現・国立天文台)が三鷹に移転して、来年で100年。
合ってた。
三鷹キャンパスには何回か行った。緑が多くていいところだと思う。見学もできるし。
https://www.nao.ac.jp/about-naoj/organization/history.html
前半あまりにもじっくり見すぎて閉館の時刻が迫ってしまい、最後の暦展示はスピードアップしなければならなかったのがちょっと残念だった。暦好きなのに…イケヴィラの設定確認で19世紀英国の朔望を計算したくらいには(笑)
でも、暦版木、渋川春海の出てくる延宝年間の土御門泰福日記、元禄以前の天文図屏風、明治改暦の文献やお化け暦、東京天文台の両暦使用取調書なども見ることができた。
そういや、東京天文台(現国立天文台)は麻布から三鷹に移転して来年100年じゃなかったかな。