オクテイヴィア・E・バトラー『キンドレッド』を読んだ。主人公もまたそうだが、辛抱強く進む長編だった。最近の小説は短くて、短編ドラマぽいなと思うけど、これは読み応えある小説だった。
登場人物同士の感覚が時代の差で埋まらないところ、現代でも引き続き埋まっていないところ、人種間でもジェンダー間でも存在する体験の差が、しつこいくらいに書かれていて、感情が引っ張られる部分もあった。バトラーがこの話を書こうと思った理由が最後に書かれていたけど、能力の使い方が真っ当だと思った。
あとやっぱり『アンテベラム』を思い出してしまう。こちらを先に観てたので、『キンドレッド』が原作なのかと思ってしまった。