今年も映画をいくつか見たけど、「NOPE」や「LAMB」、一部「RRR」も、人間が支配しきれない人間以外のものたちのパワーをぶつけてくる映画が多くて嬉しかった。
「Pig」みたいな、いわゆる男のプライドを男が壊しにかかる話があったのも良かったけど、やっぱり私は「ガンパウダー・ミルクシェイク」が今年の一番だった。拠点が図書館なところもまじ最高だし、自分を投影しながら見れるエンタメってこんな楽しいんだな!というのを思い知った一本だった。
例えば、シリアスな人間模様や問題を描いたりする映画も必要だけど、たまにこういうただただ爽快感を味わう映画も見たくなるので、元気ない時に何の不安もなくぶち上げてくれる映画は貴重だよね。

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引き続き考えていたけど、「Pig」は良かった。いわゆる男性性の呪縛に囚われているおじさんを、おじさんが解決しにいく。力ではなく料理という、セルフケアのひとつの方法を使うところも良い。

男性性の欠点を見せつけていく映画に少し疲れていて、そこで終わったら絶望じゃんと思っていたけど、これは壮年や青年の男同士でそれを解除していく話だった。

出てくる女達も、必要以上に関わることもなく、自分のできる分野の能力を提供しておしまいだし、こういう方向性の話がもっと見たいと思う。

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