これは、私は何も日本人に限った話ではないのではないかと思うのが。
コロナ禍で給付金の話が持ち上がった時だったが。
早く全員配れという左寄り反政権と違って、右寄り政権支持の多くに「日本人はいいが、外国人は駄目だ!あれは日本人の金だ!」という意見があった。
彼ら/彼女らの普段の発言を見聞きしている人ならすぐに想像のつく話だ。
あの人たちは、外国籍の人が納税しながら日本にいると理解していないし、納税を抜きにしてもまずパンデミックをいかに抑えるかという時に国籍で扱いを分ける愚かさをわかっていない。
当然、どれだけ日々納税してるか!どれほど日本で働いてきたか!という外国籍の著名人が差別への反対でSNSで声を上げた中に、普段、ネトウヨと言われる層からちやほやされてたケント・ギルバートさんがいた。
なんというか、私の受けた印象として「日本を愛する仲間なのにどうして除外されるのか」と戸惑っているように見受けられた。自分も一括りに「外国人」扱いされないと思ってたようなそんな印象だった。右傾化した日本人の言動を見てきたらそんなわけがないのに。
一方でTVでは給付金の締め切りギリギリに来た若いアジア人女性になぜ受け取りがギリギリだったのかと問いかけたら「私、中国人だから、もらえないんだと思ってた」と流暢な日本語で答えていた。
自分でもそうだが、日本人は差別されることに慣れていない。差別されることに慣れていいわけじゃないけど咄嗟に何されたかわからないほどに鈍い。してる自覚もあんまりない。
2年ほど前にあった仏国サッカー選手の差別発言だって日本人にわからないようにフランス語で「醜い面だ」とまで言われたのに差別か否かでSNSは意見が分かれた。
特に、ひろゆき氏や辻仁成氏がフランスで暮らしているがあの動画は差別じゃないという意見にを出したら食いつく人が一定数いた。
日本人が醜い人種だと有名な海外選手に馬鹿にされたわけじゃないという意見の方に縋るのはなかなか特殊な動きだと思う。
途中で、仏国在住の方が、ひろゆきさんや辻さんの収入源は日本でしょう?それは住んでいると言わない。その国の人に混じって働いて生活の基盤をすべてその国に持って行ってはじめて住んでいると言えるだから彼らは差別が本当の意味で理解できていないという記事が出たが、まぁあんまりそっちの意見が大きく広がらなかったのはどこかで「日本スゲー」と「文化が凄いから日本人も特別である」から抜け出せなかったのではないかと勝手ながら言ってみる。