ずっと引っかかっているのは、「比喩を別の比喩で置きかえる」ことは批評なんだろうか、ということ。いや、その考え方は、文学と批評を切り分けていてよろしくないというのは分かっているし、秀逸な批評は秀逸な比喩を使うんだとも思いますが。ただ、「すごく面白いんだけど、これは比喩を比喩でうまく置きかえただけだよね」と思わせるような種類の「批評」が存在することも確か、というか見方によってはほとんどの批評がそうかもしれず。
ここのところ、「イデオロギーを下部構造としてとらえてしまう」という畏友の言葉がずっとひっかかっていて、比喩を脱して下部構造に向かうような言葉こそ批評であるという部分を、もう一度考えておきたいというか。よく分かりませんねすみません。