すでにウェブ書店などには情報が出てしまっていましたが、12月15日、集英社新書から『正義はどこへ行くのか 映画・アニメから読み解く「ヒーロー」』を刊行します。多様性とポストトランプ時代の正義・ヒーローとは? 大まかに、前半がアメリカ編、後半が日本編という感じです。面白く書けたと思います!

shinsho.shueisha.co.jp/

なんとなく劇場では見逃してしまっていた『マイ・エレメント』。なんというか、気分がアガらないままに、あー、全部入りだなあと思いながら観てしまいました。移民二世の世代間トラウマ(解消)物語(『エブエブ』など)と多文化主義(『ズートピア』)、ポストフェミニズム的な感情のポリシング(『アナ雪』など)と「新た」な男性性。

明日発売の『世界』9月号に、「懲罰幻想を超えて──告発型フェミニズムと男性たち」という評論を寄稿しております。ハラスメントや性暴力の告発に対するある種のパニック反応がどのような系譜を持っているのかという疑問が出発点にあり、短い評論としてはかなり勇み足にその超克の方法を示唆しました。

来月9月7日に、拙著『戦う姫、働く少女』の増補文庫版が筑摩書房(ちくま文庫)より発行されることになりました。2017年に単行本を出版して以来、フェミニズムをめぐる状況はめまぐるしく変化してきました。その変化を見据えて、約一割増しの増補です! お近くの書店さんでご予約頂けますと幸いです!
hanmoto.com/bd/isbn/9784480439

『君たちはどう生きるか』について書きました。すでに多くの「謎解き」がなされている本作ですが、謎解きそのものには力点はおかず、できるだけ真っ直ぐ、虚心坦懐に読む努力をしてみました。
ashita.biglobe.co.jp/entry/202

拙著『戦う姫、働く少女』の中国語(簡体字)訳が出版されます! まだ現物は落手していませんが、ECサイトではもう販売している模様。中国版の表紙もなかなか素敵ですね。

『この自由な世界と私たちの帰る場所』(青土社)、本日発売です! ポストトランプ/ポストブレグジットの現在を考える前半と、2万5千年の時を遡りつつ「場所」について、そして現在について考える後半。コンパクトな本ですが、現在の私が届く精一杯を詰め込んだ一冊です。よろしくお願いします!

「日本人」だけが持つ超能力とか、「男性」だけがかかる病気といった設定、まずいと思うのですよねえ……。

ここのところ、人生で一番納豆を食べてます。というか朝ご飯は基本的に納豆です。ご飯に納豆ではありません。納豆1パックが朝ご飯です。

近刊『この自由な世界と私たちの帰る場所』の目次です。

論集なのでどこから読んでいただいてもいいです。

その一方、前半は後期新自由主義、ポストトランプ時代のジェンダー論、後半はその状況から抜け出すための「場所」論というデザインですので、その観点でもお読みいただけるとうれしいです。

Ⅰ この自由な世界

第1章 機嫌の悪い女たち、機嫌の悪い男たち――ポストフェミニズムにおける感情の取り締まり

第2章 ポストトゥルース、トランス排除と『マトリックス』の反革命――もしくは、ひとつしかない人生を選択することについて

補論 『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』とマルチバースの「真実」

第3章 新自由主義、宗教右派、ロスジェネ――何が銃撃事件容疑者を生んだのか

第4章 鏡の中のフェイクと真実――『ドライブ・マイ・カー』における男性性とポストトゥルース

Ⅱ 私たちの帰る場所

第5章 ブラック・マウンテンズから中国山地へ――レイモンド・ウィリアムズと宮崎駿の「エコロジー」思想

第6章 The Return of the Native――『少女を埋める』と、少女が帰る場所

第7章 友だちの場所――ヴァージニア・ウルフ、村上春樹、エミール・ハンフリーズ

あとがき

単著はこれで四冊目ということになります。最初の『〈田舎と都会〉の系譜学』が2013年なので、ちょうど10年。不器用にもがいてきたつもりですが、今回の本をまとめてみて、前に進んでいるのか、同じところでぐるぐるとあがいているのか、という感慨が。でも時代は確実に進んで行く。前にかどうかは別として。次の10年はどうなるか。

新刊『この自由な世界と私たちの帰る場所』(青土社)が7月11日に発売となります。『現代思想』に載せた三本が核となりますが、『エブエブ』や『ドライブ・マイ・カー』についての書き下ろしを加え、後半は「場所」をキーワードにしたウェールズ、日本文学論となっています。何卒!

「KUNILABO人文学学位論文出版助成2022」助成対象論文が決定しました。太田浩之氏の『アダム・スミスの経験論的道徳理論──「人間本性の抽象科学」と道徳判断の諸原理』です。勁草書房さんより原則一年以内に刊行となります。お楽しみに!
kuniken.org/promotion-3?fbclid

「大きな物語は終わった」という大きな物語、まだ再生産されてるんですかね。

コモンセンスを変えるのだ、という戦略・目標は分かるし必要なのですが、ガスライティング的なものが跋扈する現在、それでいいのか、というのが大きな疑問としてあります。疑問なだけで、代替案があるわけではないのでなんとも難しいところですが……。少なくとも、洗脳的なガスライティングに対して、カウンター洗脳になってはいけないということは言える。

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