とあるバンドの海外ツアーに同行した人がその様子を収めた写真で構成されたごくプライベートなファンジンを記念に製作したといって、昨日それを頂いた。ありがたや。
装丁はシンプルでありながらセンスの良さを感じさせるものだった。すぐに開けたいと思ったが、食べたばかりのカルニータスのタコとカンペチャーノの脂がつくと思い、その旨を断って帰宅してから読むことにした。
選んだ写真、その構図と被写体、切り取った瞬間。そういった全てのものは連続することによって、その人がなにをどう考え眼差しているのかが瞭然となるのが面白い。一枚よりも二枚、二枚よりも三枚と続けば続くほどその人がどんな人物であるかはそこから見えてきたりする。まごうことない表現がそこにはあった。
客観的に言ってしまえば、好きなバンドの表には出てこないプライベートショット集を近しい友人に配ったということになるだろう。そしてそれは同じバンドを愛する者へのささやかなプレゼントの思いからだろうが、それを僕は彼の作品として受け取った。
すごく良かった。来週飲めるのが楽しみだ。
まさにそう、これは同時にこわい話でもある