ごめんよ、読んでた本
君をちょっと脇に置いてこいつ読むわ
すーぐに終わる薄いZineだで待っとってちょ

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超絶おもろかった
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たかだか数十ページのzine の大半をかい摘んでしまっては売上に貢献できないので詳細は書かない。
だがパンク界隈のみの話としてではなく、研究一般──研究者のそれはもちろんのこと、市井の民が興味を発端にあれこれディグる行為をも含む──でこういう片手落ちはあるから気をつけようぜって意味で摘んでおく。

カルチャー史または政治運動史を見ていくと、パンクカルチャーがちらほら見えることがある。
そりゃそうだ、パンクとはレベルミュージックの一面を強く持っているからだ。
そこで『パンクの系譜学』の著者はカルチャーや政治性ばかりから強く見つめて系譜をつらつらと書き始める。そうすると何が起こるか。系譜が飛び石状になるのだ。
目立ったムーブメントがあれば饒舌になるが、それとそれとの小さな隙間やトランジッションで何があったかは説明できないので途端に黙ってしまう。
だがベニューでは様々なことが起きていた。音楽を聴き、歌詞を聞き、拳を上げ、なんであいつらあんなにかっこいいんだとそいつらに声をかける。みんなパンク音楽がまず好きで、それがおそらく最も強いからベニューにせっせと足を運ぶのだ。それは石の裏で蠢く虫みたいなものかもしれないが、相互の影響や変化が確実に起きていた。
端的に言って著者は音楽性を見落としてた。なんて間抜けな話だ。

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