さて、今日の午前中もスリルを求めた私は、車での移動中にラジオを聴いてみることにした。『戦場のメリークリスマス』や『KANIのChristmas Song』などが掛かるも『ラストクリスマス』は流れてこなかった。ホッとするもドキドキがほしい私は違う局へとチューニングを変えた。
そこで流れてきたのは、なんとThe Shaggs だった。しかも2曲。
頭おかしいんじゃねーの?
『ラストクリスマス』よりもえげつないモンスターと某公共放送でエンカウントするとは、僕は運があるのかないのか。頭を抱えてしまったのだった。
さて、日本語表記だとシャッグスになるのかな。このバンド、聴けば即死なんである。こんなモンスターが世に放たれた背景については、簡単に説明するなら、ジャクソン5みたいにひと山当てたいと目論んだヤマ師な親父が娘3人に無理やり楽器持たせて曲作らせて急ごしらえでアルバムを作ったんである。
娘たちの祖母が「この子たちがポップグループを組む未来が見えるわ」とのご宣託を受けたからやらせた、とは親父の弁だが、箱入り娘たちにこんなけしからんバンド名付けたとこからしてヤマっ気ないわけないだろ。
https://www.youtube.com/watch?si=N5Huu9cP6pDnhEWL&v=thHcvTDGWvg&feature=youtu.be
どうだい?
リズム、メロディ、全てがヘルだ。何も成立していないのだ。
でもね、最後まで聴く耳を塞がなかったあなたなら分かると思う。
演奏の酷さに、彼女たちの音から距離を取りたくなると同時に、むしろまた聴きたいという衝動を抑えるのに必死になるのだ。 #fedibird