この休み中に服部まゆみ氏の「罪深き緑の夏」を読みました。
彼女の作品はこの光と闇、一八八八切り裂きジャックに続き3作目ですが、これもかなり好きな作品でした。この人の夏の描写が好きなんだよなぁ…。
相変わらずの主人公のウジウジ感(姑獲鳥の夏の関口くんとどっこいどっこいと言われてて本当にそれな状態でした)と、主人公の近くにいる完璧美青年、そして同性愛、近親相姦と…それが綺麗な文章で紡がれることで美醜のコントラストが薄まっているような…いや強まっているような…しかし美しい作品でした。
私がきっと耽美系が好きなので良いのですが、謎解きが好きな人には釈然としないものがあるかと思います。ですが、結局のところ…?みたいなことを延々と考えさせられる余韻の強さがこの作品にはあって、各々のキャラの視点で今一度考えてみたいと思う、そんな作品でした。オススメです。是非。
ゴッズ好きの道産子。趣味で絵・小説書きます。
その他好きなものを好きなときに。
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