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江戸時代、新吉原遊廓についての歴史学での成果を挙示しておく(おもに都市史とジェンダー史関連)
まず刊行書籍から。

横山百合子『江戸東京の明治維新』
国立歴史民俗博物館監修『性差の日本史』
高埜利彦編『近世史講義』
長谷川貴彦編『エゴ・ドキュメントの歴史学』
『みる・よむ・あるく東京の歴史』5
佐賀朝・吉田伸之編『シリーズ遊廓社会』
吉田伸之『身分的周縁と社会=文化構造』
塚田孝編『都市の周縁に生きる』
塚田孝『身分制社会と市民社会』

こうした研究が出揃う以前には、文化史本位であったところの西山松之助『くるわ』であるとか、石井良助『吉原』とかに依拠して論じられていた段階があったと思しい。今春に企画されている《大吉原展》というのは、こうした昔ながらの議論の系譜を引いているのではなかろうか。

以前の遊廓研究では、「上級の」遊女と対比させて「下級の」遊女たちなどと普通に表記されていて、別に問題視もされなかった状態が長く続いていた。近世当時での遊女のランキング扱いをそのまま踏襲して、研究者のがわも叙述していたのである。

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