社会的役割の「頂点」が天皇だ(だった)という見解は、近代日本についてしか当てはまらない。少なくとも古代を脱した前近代伝統社会ではそんなことはなかったものと断定できる。大政委任論のような特定の史観を信じすぎであろう。

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少なくとも院政期以降では、社会の頂点は治天の君であって在位中の当今ではなく、近世以降では武家国家の主催者が国制上の頂点に当たる。近世朝廷の廷臣は、天皇ではなくて将軍によりその知行の安堵を受けている。あるいは上皇・天皇は本邦敬語体系上の「最上位」、とは言えるのかもしれないが、社会的役割とは一致をみない、いわば古い王権・王統にすぎなかった。

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