【お知らせ】
『ユリイカ 特集=いよわ』に論考が掲載されます。
合成音声の化石は可能であるのかという問いについて、あるいは身体=天体としての「いよわ曲」という総体についての文章を執筆する予定です。
よろしくお願いいたします。
ユリイカ2024年10月号 特集=いよわ
http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3973
【お知らせ】
LIXIL主催のSFプロトタイピングコンテスト、その最優秀賞の副賞として制作されたアニメとページが公開されました!
私は原作の他、朽ちた後も再生し、それ故に循環し得る都市と生活の断片についての短編「逓帰律鳴」も書きました。
よろしくお願いします!
「おいしさ」には二種類あると最近は考えている。思いがけなく自己を開発される他者性としてのおいしさと、文化圏など自分の足元を再確認する道しるべとしてのおいしさ。それらは、どちらも直接的に自分そのものの存在にかかわっている。
ある側面でそれが快であることは認めるし、そう思い始めてからかなり抵抗も減ったのだけど、ひとたびおいしさが規範化されてしまうと、たとえば前者では常に他者に開かれていなければならないことに、後者では素朴なナショナリズムを醸成することに繋がりかねなくて、わたしはそういうものに接近するのが怖いのだと思う。
というようなことを高瀬隼子『おいしいごはんが食べられますように』の感想として書こうと思っているのだけどまだ取り掛かれていない。
いとうしう。小説を書きます。百合/SF/幻想、他。