キメラアント編
カイトがもう死んでいるって他のハンターたちもわからなかったの、シャルやイルミ、ザザン様など「基本的に生きた状態」での操作系が主流だったからってのも巧妙だよなぁ......。
見るものが見たら「これはもう無理」って判った可能性は全然あったろう。
あと個体のタイマンではメルエムがネトロをして尚圧倒的だけど、こと生物種ヒトというキメラアントより危険度の高い生物種総体となると兵器のひとつで片がつく……っていうのもね、バトル漫画のインフレを忌避した冨樫の手腕とアイロニーだよなぁ……としみじみしている。
学習されたら「薔薇」じゃ勝てなくなるにせよ、遅効性の毒、しかも伝播するという悪意の煮凝り「初見殺し」のギミック込みで「国家単位」で対応可能とナックルが判断してるんだもんな……。
「ヒトコワ」と「胸糞」の要素を混ぜて「“アリ”よりヒトの方がえげつねぇじゃんこれ」に視点を反転させて王ムギを殊更美化的に描くのがさぁ、冨樫の剛腕だし、いやらしいところだよなぁ……。