中国人を行軍に強制参加、食料は略奪「これはもう、大きな罪悪」 極限状態で日本兵「骨と皮になり死んだ」<戦世ぬ沖縄 侵略への動員>6 - 琉球新報デジタル https://ryukyushimpo.jp/news/national/entry-3779143.html
“「骨と皮だけになっても病院に後送できない。弾に当たるよりも、そうやって死んだ方が多かった」。途中、集落を時折見かけた。別の日本軍部隊の略奪によりすでに荒廃し、人の気配はなかった。
43年1月、澤岻さんは37師団に配属され、軍隊生活は3年間に及んだ。44年4月から日本陸軍が中国で行った大規模作戦「大陸打通作戦」に参加した。中国大陸を縦断する陸上交通路の確保や、日本への空襲を阻止するため米軍飛行場の破壊が作戦の目的だった。45年1月からはフランス領インドシナ(現ベトナム)に入り、フランス軍部隊を奇襲し占領した「明号作戦」中に負傷。そのまま終戦を迎えた。
広大な大陸での徒歩行軍中、軍から食料の補給はほとんどなく、現地住民が育てる鶏や豚、野菜などを略奪する「現地徴発」がまかり通った。”