日本の植民地支配から続く暴力 韓国戒厳の背景を読む[安田菜津紀エッセイ] | 安田菜津紀エッセイ | 沖縄タイムス+プラス https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1491150
“こんなにも筋の通らない非常戒厳を前に、さすがに軍も本気で市民に暴力を向けることはなかったが、それでも国会前へと駆けつけ、抗議の声をあげた人々には敬意しかない。同時に、「すごい」とただ称賛する声には違和感を覚える。力と恐怖で支配したかつての軍事政権は、日本の植民地支配と地続きのものだ。多大な犠牲を強いられながら民主化が成し遂げられてもなお今回の事態が起きた。一度植え付けられた構造的暴力を払拭することは容易ではない。日本の歴史と切り離して考えられる問題では決してないのだ。”