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あまりの暑さで週末は家にこもってKindleで面白そうな本をひたすら探しては読んでいた。
最初に読んだのは、柏葉幸子「霧のむこうのふしぎな町」。1975年初版のファンタジー。夏休みに小学生のリナが一人旅で向かった先は霧の谷。霧の中を歩いた先には、"めちゃくちゃ通り"という摩訶不思議な町があって…という冒険心くすぐられるストーリー。書誌情報に「千と千尋の神隠し」に影響を与えたと書いてあり、確かに序盤の流れは似ているかもと思ったが、主人公がめちゃくちゃ通りに辿り着いてからのメインストーリーは優しさにあふれており、読んでいて心があたたまった。ちょうど寝る前に読んだので、まるで夢の世界と地続きのような感覚だったためか、その日はよく眠れた。

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