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美術界や資本家はゲイツを使ってある種の慈善活動(マネロン)を行う一方、他方でゲイツは白人資本に寄生するかたちで、黒人コミュニティに実際に利益をもたらしている(白人資本家のリソースを流用することによって、富の再配分を実現させる)わけですけど、そういう制度依存的なところをどうとらえるか、ということですね。それがぼく的には一番おもしろくもあり、資本主義そのものだと思う点でもある。

いや、わかるよ、ぼくもテクストのなかでアナグストを引用しつつ同じようなことを書いたけど。
でも一方で、美術界や資本家はゲイツを利用してある種のマネロンを行っているわけだから、結果的にゲイツはそれに加担しているという批判はありえると思うんですよね。つまりゲイツの実践は、資本主義が前提にあって、制度に寄生的なのですよ。そこをどうとらえるか。

うん、ゲイツ自身は黒人を追い出さずに地域を再生させる方法を慎重に考えているんだと思う。ただ、将来的に土地の値段が上がって黒人貧困層が住めなくなることは十分にありえると思うんだよね。実際にいまどうなっているかはわかんないんだけど。

ああ、実際に追い出しがあるというよりは危惧があるという批判ですね。あと、ある研究者(名前忘れた)が、「アートとジェントリフィケーション)」という論文のなかで、ジェントリフィケーションと絡めて、ゲイツのアプローチ、とくに政治的・社会的エリートとのつながりを問題視しているんだけど、いわく、ゲイツのリビルド・ファウンデーションは美術界や企業のためのの一種の便宜的なマネーロンダリング施設として機能しているんだ、と。リビルド・ファウンデーションを中心にした資金援助のネットワークが迷路のように複雑に入り組んでいることを考えると、この批判はわりと妥当かなと思う。

ただ、天重さんと違うのは、ぼくはゲイツの実践は資本主義そのものだとみているところですね。ゲイツ自身地域が白人化しても構わないとさえ思っていると言ってますけど、ゲイツの都市開発プロジェクトがジェントリフィケーションとして批判されるのもわかる。

天重さん、ちゃんと読んでくれてありがとう!! ごもっともな指摘。3はぼく自身納得いってなくて、当初はもっと別の道筋を考えていたんですけどねえ(そうすると、1万5千字くらいになりそうだったので、まあ、しょうがない)。ここで書こうと思ったけど、あまり天重さんが書いてくれたことと変わらないし、言い訳がましいのでやめときます。どこかで話しましょう。

宇内さん退社かあ。あと6も2になったし、当たり前の日常は突然変わる。変わらないものなどない。

つかれちった。もう休んじゃおう。

いやー、まったくウェブ向きじゃないもの書いてしまった。

ほんとだよね……。註あわせて1万字。こんなの誰が読むんだという。

過去じゃない。未来だ。そう、未来に目を向けるんだ! 目の前の仕事を黙々とやることだ!

韓国「非常戒厳令」を宣布って……

「あなたはプレイヤーでしょ、諦めんなよ(修造)」という宮下修造の言葉、心に刻もう。

そっか。今日文フリだったのか。行きたいなあと思いつつ、行けていない……。来年こそは行きたいな。

修造笑。飽きちゃっていると言ったのは失言だったかもね。そう思うなら、そして美術批評をやる人間なら、書かなくちゃね。展覧会自体を作品化するタイプのものって展覧会という制度が前提になっていて、作家はその枠組みのなかでつくっているわけだけど、でも芸術って——ここでは歴史的アヴァンギャルドを念頭に置いているけど——そもそもそういうものだっけ、という問いがぼくのなかではあるのよね。


言葉にし難いけど誰かが語るべきものがたくさんある、というのはその通りよね。現代でもおもしろい仕事をやっている作家はたくさんいる。ぼくもそういう作家たちの仕事に触発されて物を書きたいと思っているよ! でも、いわゆる鉤括弧付きの「コンテンポラリー・アート」にあまり関心が向かなくなっちゃったのも確かなのよねえ。昨日、パレーノ展に行ってきたんだけど、彼のインスタレーションを見て、あらためてそれを再確認したというか。パレーノの作品は入念に作り込まれた洗練されたものだったけど、パレーノみたいに展覧会自体を作品化する(これはいわゆるインスタレーション・アートの現在形で、日本でもこういう作家に注目が集まっている)とか、そういう仕事もいいんだけど、展示と制作が直結していることに危うさと退屈さを感じている。

コンテンポラリー・アートより関野さんのがおもしろい。ほんとにそう。

ゲイツについて書くのつらかったのは(ほんとにつらかった)飽きちゃったからかもな。ゲイツの拡張された陶芸的方法論——ブラック・アーティストとしての社会関係資本を最大限活用することで、荒廃したアフリカ系アメリカ人コミュニティを再生させるとともに、プロジェクトの持続可能性を経済面で担保する——はおもしろいと思うんだけど。

なんかコンテンポラリーに飽きちゃっているのよねえ。最近は、根本的に変なことをやっている反時代的な作家にのみ関心が向いている。

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