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その、場を支配できないストレスというのも場を支配したい欲望が叶えられずストレスになるわけだから、そもそも支配欲が先にあるんだよね。で、昔は正社員が多くて年功序列で生きて歳取るだけである程度支配できる立場を取ることができたし、家では専業主婦の妻を支配する事が出来た。
それがマジョリティのライフコースでもあって、それが崩れてしまって叶えられない欲望の行く末がますます弱者に行ってしまう（加害欲を満たすために下が下を作り出す）地獄になっているのだろうな。
外でお偉い事を言っても家で妻子をボコボコにする人（暴力、性暴力含め）なんてそれこそいっぱいいただろうし、それが表に出ても男の甲斐性で許されて来たし。
安定したライフコースが望めない世の中になって、ますます叶えられない欲望の行き場は減って、それを趣味や消費で発散できるような手持ち資金も減って、そんな中コロナ禍を経てリアルの人間関係を維持したり、築けない人が増えて、リアルな場での性暴力、暴力（痴漢、ストーカー、セクハラ、パワハラ、いじめ、DV）が横行して、リアルで出来ない人たちが無料で匿名で使用できるSNSで誰か死ぬまで攻撃するとか、アカウント消すまで粘着するとかにもなるのだろう。

批判を受ける=攻撃された！も、このへんから来てるのかな。

何かをすれば何らかの批判を受けるのも、褒められることと同じくらい大事だと思うんだけど、批判を受ける→反省する→改善するって健全なサイクル自体がもう成り立たない感じある。

健全なサイクル　批判を受ける→反省する→改善する
不健全なサイクル　攻撃を受けた→反省しない→悪化する

のような。

欲望、非人間化、エージェンシー、サラ・ロイさんの本に出てくる重要なワードは日本社会（自分がいるところ）を考える上でもフックになる。人間（たち）の欲望が最悪な方向に向かった先がガザなわけで。誰かを悪魔化や、その地を特殊化することでは解決しない。その悪魔も、その特殊な地も我々が抱えているものでもある。
やはり彼の地を思うことは自分たちとも全く地続きなんだよな。