雑誌や出版、オールドスクール左翼にお嘆きの皆さん!
いま出てる、文藝秋号に希望がありましたよ!
【往復書簡】松田青子+インタン・パラマディタ+(翻訳)大田りべか
松田青子氏とインドネシア出身の作家インタン・パラマディタ氏の往復書簡、アジアの物語をもっと読まないと、家父長制に抗うには、インドネシアやタイで行われたエキサイティングなブックフェアの話、それぞれが少しでも抗うために仕事で実行していること、むちゃくちゃエンパワメントされました。
(さすがに全ページ引用は憚られるので一部貼り付け、今号は買いです!もしくは図書館へ!)
あと、今号の文藝は安堂ホセ『DTOPIA』がヤバかったです!
仕掛け?が今回もいっぱい張り巡らされていてどう紹介したらいいのか分からないのですが、男性複数人と女性一人が一つ所に集められて争奪戦をする番組のフォーマットに、ネット監視社会、人種差別、西洋中心主義、植民地主義、ミックスルーツの子とシングルルーツの親との葛藤や断絶、セックスと暴力、ここまでぶっ込めるの?というくらい多様なナラティブをぶっ込んでいて、ラストが心配になるもちゃんと収斂されて、小説の面白さとカタルシスを味わいながら読者への宿題も課せられる物凄い一作でした。必読。