死なないための暴力論(森元斎著)の注釈におすすめで出てたこちらを読み始めたら面白くて一気読み。
トルコと縁のある仕事してた時に出会っていたかった!が、全てはタイミング。

オスマン帝国崩壊後、政教分離で世俗的で単一言語を話すトルコ共和国が建国されたけれどもそれは表向きの顔であり、沢山の言語と少数民族が存在し、そこには差別と統合の圧力もあり、ということが言語学者の著者が小さな村から村へと言語採集とともに旅を続ける訥々としたエッセイからどんどん浮かび上がってくるというもの。
ちょっと固い高野秀行とでもいうか。初版は1991年だけど、トルコのことを公式発表と自分の知ってた中でしか知らなかった私には初めて知ることばかり。
つうか、日本と被るとこも多し。おすすめの1冊ではあるけど、昔に出ただけあって今の我々の感覚で読むとヒヤヒヤする言葉遣いやマイクロアグレッションだなこれ、という箇所もあるのでそこはお気をつけを。
これも5/4の古本市に持ってきまーす。
chuko.co.jp/shinsho/1991/02/10

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