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群像3月号、三木那由他先生の「言葉の展望台」良かった。
年末にあった哲学者界隈の雑な議論に落とし前をつけるものだと思う。ご自身が専門の概念分析においてのリミットを示しているのも良かった。そして、末尾のこの言葉。
「この不安は感じなくなってはいけないものだ」

私は全くアカデミアに関係のない人間だけど、トーク・イベントの企画ということをしていて、毎回「自分が語って良いのか」ということは考えるし、ずっと不安だし、毎回反省は尽きない。
ところが、年末の件だけではなく、アカデミア系のトーク・イベントやシンポジウムに観客として参加すると不用意にトピックとしてマイノリティ属性を出す場面に出くわすことがある。それだけでも驚いたり肝を冷やしたりするのだけど、それが聴衆に受け入れられてしまう雰囲気になってさらに驚いたりする。
こういう事があると、省みて自分もやってしまっているのではないかと思うとともに、研究者の先生方であっても特別な人間ではないのだな(良くも悪くも)と思う。そんなことについても本連載で書かれていて、アカデミアにこういう人もいるのだと心強く思う。自分のイベント前に読めて良かった。ありがとうございます。

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