苦行だと思って、養老・茂木・東3氏の現代ビジネスの記事を(今度出る新書からの抜粋)全部読んだけど、「コンビニ」発言については「手軽」という意味で使われていて、当人達は職業蔑視の意識は無いんだろうけど、辛い時に本質的なものに辿り着けず手軽なもので済ませるという意味で「サプリ」「コンビニ」という語で表現してしまうのはそれこそ手軽に済ませているのではないかと思うなど。
※本書を読めばそういうことがなぜ起こるかまでちゃんと掘り下げていれば別だけど、ないだろうなあ。
「日本の歪み」がテーマで戦後〜学生運動〜現代の中で天皇制や憲法、左右リベラルの意識について、その歪みが語られているのだけど全編に渡って彼らは俯瞰する立場で自分たちの歪みには向き合っていなかった。
知識人として自分たちはその時代時代にどう影響を受け、その歪みが発生する(した)ことをどう捉えてきて、どう関わってきたかという視点はなかった。※繰り返し
こういう対談や、新書が出ることによって、読んだ人が分かった気になってしまう、という事や、反省なく俯瞰する立場を貫く知識人と同じ視点に立ってしまう事というのがビジネス系書籍や新書の弊害だと思う。
言いっ放しの人の発言を聞きっ放しの人が受けて、俺たち分かってるっていう円環から抜け出ない。
実につまらん。