問死 お部屋作りの話
メモ出来たー!!見てみてします()
メモ①
買物でこのデパートにふらりと立ち寄ってみたら、閉じ込められた。
誰かに閉じ込められたのか、それともいつもの……。
なんにせよ、また面倒事に巻き込まれたらしい。
裏
何かが抜けている気がする。
しかしそれが何かまでは分からない。
こういう時はロクな事がないので、以前の経験則から念のため紙媒体に記録しておこうと思う。
メモ②
よく分からないアナウンスが定期的に流れる。
最初は、自動音声みたいな……そういうものかと思ったが、何やら違和感を感じる。
アナウンスの正体も分からないらしい。
あまりにも使えないな。
期待しない方がいいのかもしれない。
メモ③
別の博士に入れ替わった。
何があったのかわからないが、変わった相手は少し不気味に感じる。
出られるまでの辛抱だが、インカムの向こう側も警戒しておくべきか?
問死 お部屋作りの話
最後
メモ⑥
迷子を見つけた。
この扉の奥にいるようだ。
何年、孤独にこの放送室にいたのか。
少し考えただけでも胸糞悪い。
この子を放って帰るだなんて、そんな事は出来ない。
それは自分の矜持のせいか、それとも……。
どうやら自分は今、誰からも忘れられてるらしい。
大切な親友も、仲間だと思った先生達も、大切な生徒達にも、あいつも全てぼくの事を忘れてしまったらしい。
いまいち実感が湧かないのは、それを見てないからだろうけど、実際に見たくはないな。
こういう面倒事に巻き込まれるのはよくあることだったが、どうやらここがぼくの終点らしい。
だが、これはチャンスなのだろう。
人から忘れられ、子供を救えて、自分は一人で何もない空間に閉じ込められる。
あぁ、これこそがぼくが望んでいたエンドなのだろう。
この扉の向こうにいる人よ、どうか扉を開けないで欲しい。
ぼくは、これを望んでいたのだから、だからどうか
ぼくのしあわせをうばわないでくれ
問死 お部屋作りの話
問死のお部屋、出来ました(力尽き)