主人公みたいな、パニックとか恐怖とか悲しみをちょけて誤魔化してしまう人ってすごいいるよな……と思った。本当はずっと、目覚めた時から・目覚める前からずっと悲しくて怯えてるのに、馬鹿げた言動を繰り返したり、虚栄心にすがってしまう。主人公のシチュエーションは特殊だけど、そういうあの時代の亡霊は主人公だけではないはず。
そういうあの時代の亡霊を叱ってケアして除霊する映画だと思うので、その役目はあくまで20年間彼女を気にかけていた友人たちのもので、最近の子供たちに背負わされなくてよかったなと思う。
『ビートルジュース』の一作目と二作目を連続して見たときも思ったけど、昔の高校生と今の高校生だと今の方が断然あどけないんだよね(バカというわけではない)。主人公の突飛な言動にもえ?何それ?ってきょとんとして新鮮味を感じて物によっては受容しちゃって、ウワッヤバッッッてドン引きしてるのは主人公の同年代、という作劇は生々しいなと思った。