『ブルーイ』の『babyrace』、第一子の発達に関してナーバスになってるお母さんに対して、九人産んでるお母さんが「私から言えることはね」と声をかけた時、“子によって発達の仕方はそれぞれだから気に病まないで”みたいなことを言うのかな、と思ったんだよね。でもそれは全然ちがくて、実際言ったのはただ「あなたはよくやってる」で。私は小説を書く時とか、慰めの台詞を書くとして「事実に根差してないと意味がない」と思いがちなんだけど、この場合「発達の仕方はそれぞれ」も「あなたはよくやってる」もどちらも“事実”であって、不安の渦中にいる人に対してより寄り添える“事実”の方を選んだんだな、と思うとなんか号泣してしまった。