『美徳と悪徳を知る紳士のためのガイドブック』
面白かった～！アホの美少年とその親友で好きぴとかしこい妹、という18歳トリオのヨーロッパツアー（当時の上流階級がやってたお上品な旅）が、途中から錬金術の秘薬をめぐるアドベンチャーになってめっちゃ楽しかった。
18世紀当時の有色人種や同性愛者や女性や特定の疾患への差別を踏まえつつ、「当時は仕方なかったんよ……」みたいな擁護をせずに当時でも当事者にとっちゃあ最悪だぜ！と中指を立てる感じでそれがとてもよかった。
主人公のモンティが本当に考えなしのカスなんだけど、それでも親友で好きぴのパーシーのことはただ一つ大事に思ってて、大事に思ってるけど空回ったり失言したりしてて、それでもやっぱり土壇場では頑張る……みたいなドッタンバッタン具合もめちゃよかった。親友からしがらみを乗り越えて恋人になる話が好きな人にもおすすめ。