『悪魔バスター★スター・バタフライ』、序盤は「魔法の国のプリンセスの魔法のステッキを奪いに“怪物”が襲ってくるぞ!」みたいなノリなんだけど、途中からその“怪物”というのが魔法の国の被差別先住民族だということが明らかになるすげえ話だよ

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主人公のスターちゃんは途中からプリンセスとして怪物への差別を撤廃するよう四苦八苦し始めるんだけど、それが国民にとっては「怪物さんがだ~いすきな売国奴」にしか見えなくて風刺劇でケチョンケチョンにされる回とかがある

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スターちゃんも結構衝動的な面とか至らない面もあるんだけど、そんなスターちゃんに対してすら「スターは色々考えてるけど俺はそんな難しいことは考えられへん……」と元カレ(他国の王子)が引け目を感じてしまう回もある

本当にスターちゃんが「意識高い完璧なプリンセス」なんかではないこと、それでも頑張るのをやめないこと、視聴者俺にはめちゃめちゃ伝わってるからさ……

無知と無思考故に差別に加担し続けてる民衆の描き方もすごくて。
怪物から奪った土地とか家とかを返していきましょう、みたいな回があるんだけど、そういう経緯で家を返還しなきゃならなくなった一家が、「自分たちは何も知らなかった、いきなり追い出された被害者だ」みたいなリアクションをするんだよね。
で、怪物に「お前らはこんな(明らかに人間サイズではない)巨大な台所をどう思ってたんや」と言われるシーンがあって。ギャグっぽく描かれてるんだけど、もしかしたら私にもクソデカ台所に気がつかない部分があるのかもしれないな……と思ったりした。

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