『銃と私とあいつとそいつ』読み終わった……!!タイトル回収めちゃくちゃよかった……!
セプテントリオン(北)、オリエンス(東)の反対(西)ではなく、ちょっとずれたところにいる男だったのでいいネーミングだなあと思う。にしても虚栄心から横領に手を出してしまう男の書き方が生々しすぎる。
『銃があれば弱くても戦える』『銃が戦力差を平等にする』というのは本当にそうか?という話でもあって、オリエンスは成り上がれたけどセプテントリオンは負のスパイラルに陥ってしまって……というところがよかった。あの時敵の軍団長に長距離狙撃を当てられていたら?ベロバッカが死ななかったり、オリエンスの周りに他の軍団員が集まらなかったら?というのは考えちゃう。
もしそうなっていたとしてもやっぱりセプテントリオンは別のルートでしくじってたかもしれないし、オリエンス別のルートで這い上がっていたかもしれない、と一抹思わせるのは、やっぱり二者の『心根』の差なのかも。
セプテントリオンの調子こき方とか堕落の仕方、なんか高橋留美子の長編のゲストキャラにいそうな感じだな……。