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てなさく氏のブログを見たら,発表会で Lange の Blumenlied を弾いたと書いてあって,それを読んで,中学生の頃を思い出した.

中学2年の時に,転校してきた吉野ひろみさんがこの曲を音楽の時間に素敵に弾いたので,それが記憶に残っていたからなのだが,つい,どんな曲だったのかと好奇心に駆られて,楽譜をダウンロードして,弾いてみてしまった.

ABACA の A の部分は大体記憶と一致したのだが,全体としては,減7の和音や増5度の和音の砂糖をまぶしたサロン音楽で,カデンツァもどきみたいなものも,B と C にとってつけたようについているし,子供の頃にはこんな偽物に惑わされたのかと思って幻滅してしまった.
しかも,その頃はこの曲が難しくてうまく弾けなかった記憶もあるので,これは一体どういうことだったのかと訝しく思った.

の伝記に,彼が,音楽を勉強したら,子供の時に聞いて夢中になっていた音楽が,実は全く価値のない種類のものだ,ということがわかってきて大変落胆した,というような記述があったと思うのだが,なんかそういう感じである.

特に,これを弾いてみたのは,ネットに流れてきた のチェロソナタのすごい演奏を聞いた直後だったので,僕の「落胆」も半端でなかった.🟡

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