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この頃,William Byrd や Orlando di Lasso など,ルネッサンスの鍵盤楽器音楽を弾いてみている.
 僕は耳が A=442 に慣れすぎてしまっているので,バロック時代の音楽を (現代ピアノで) 弾くときにも,この A=442 を保持して,しかも,(少なくともバッハやクープランの音楽の場合には) 現代奏法とも歴史的奏法とも言えない,ちょっとへんな折衷的な弾き方やスタイルで弾いてしまっているのだが,ルネッサンスの音楽では,半音下に移調して,当時演奏されていたであろうピッチに近い音高で,リコーダーアンサンブルが弾いたらこんなふうになるかもしれないというような感じのアーティキュレーションで弾いてみている.
 原調だと,音を並べるだけならば初見で楽々と弾けてしまうような音楽なのだが,半音下に移調すると,自然な指使いで弾くには,あらかじめ指遣いを考えておかないとうまくゆかなくなってしまう.もちろん原調の指遣いを頑なに保持して,安川加寿子メトードみたいに,指練習として弾ききってしまうこともできなくはないのだけれど.

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