混んでるというのでかなり覚悟してDIC川村記念美術館に行ってきました。ただ最近の、東京の大きめの美術館の企画展ほどではありませんでした。絵の前に列ができていたりはしません。休日はもっといるとは思います。ロスコ・ルームも午前中、早めの時間なら一瞬だけひとりになることもありました。
でもたしかに今までにない混みぶりで、佐倉駅からの無料送迎バスは行き(9時台)は満席に近かった。いままでは5人くらい乗ってるかなというのが通常でした。車窓から、地元の人らしき歩行者の「なぜこんなに?」という目で驚いている様子をちらほら見られます。
いまの企画展の「西川勝人 静寂の響き」はとてもよかった。メインの、部屋ひとつを自然光だけで照らし、腰高の展示台を道を作るように配置して、床、壁、展示台に作品を置いている「ラビリンス断片」という一連の作品空間が気持ちよくて、二回入りなおして体験しました。自然光だから雨の日に見たらまた違って見えるでしょうね。今日は曇ったり晴れたりだったので、はじめは照明をそういうふうに演出しているのかと思いました。主に白い彫刻作品が、その白の下に隠す素材の色でさまざまにうつろって見えます。