トリアー「キングダム エクソダス」ネタバレ感想
ぜったいにかかりたくない、めちゃくちゃな医者ばっかりの大病院で、みんな楽しく地獄行き!っていう映画。
なぜなんだかさっぱりわからない展開がおもしろかった。女子トイレの一室に弁護士が相談窓口を設けていたり、院内にアヘン窟ができていたり、ベルゼブブの院内注意放送ののち病院の一部分が無重力になって、人間たちがふわぁっと宙を舞ったり、いちいちなんで??って突っ込むのも不粋なんだよねきっと、と思って幻想に身を任せた。
前作のキングダムシリーズを観たとき、インテリアが豪華すぎて気になる!と言っていたので、今作ではインテリアネタをやってくれていて笑っちゃった。医師の個人部屋はデンマークの立派な名作家具で占められているのに、スウェーデンから赴任してきた科長にはスウェーデンといえばのIKEAの家具がわざわざ与えられる、という。しかもパイン材の、いちばんショボく見える家具…
逆にあんまり笑えはしなかったのはフェミニズムあるあるネタかな。それを笑いにするのは古くない? 北欧といえは性差別が少ないイメージでいたので、なんだか意外だった。デンマークの人が観たら一周まわっておもしろくなっちゃうのだろか。