『異人たち』観た。映画館で観れてよかった。泣いたというか、水があふれてしまった。こらえきれなかった。

いまこのタイミングで、クィア映画として、(山田太一の『異人たちとの夏』を下地に)これを撮ったアンドリュー・ヘイ監督の覚悟を考えてしまう。自分のキャリアも考えて撮ったんだろうな。自分と同じ世代と、そして若い世代のクィアのために撮ったんだろうな。

こんなに寂しくて痛いのに、寂しくて痛いから、だから、って気持ちになるラストがすごかった。

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生き延びている。いま生きている。そうじゃない人もいる。誰とも繋がらないままだったひともいただろう。いまもどこかにいるだろう。それこそ星の数ほど。名前がない星、誰にも知られていない星だってあるだろう。そこに「ある」ということ。「いる」こと、「いた」こと。あなたはそこに「いる」のですね、と抱きしめてくれる映画だった。

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