横柄な態度でコンビニ店員に100円投げつける高齢男性にしても、電車の中でわざと女性にぶつかってくる高齢男性にしても、高齢ゆえの認知機能低下ではなく「有害な男らしさ」を長年学習してきた結果だと考えている。要は、他者を支配下に置くのが当たり前だと思ってるんだよ。支配下に置けなかった瞬間に憤怒が始まる。本来はこういう手合いには治療プログラムが必要なんだが、治療プログラムのキャパシティーもそんなに多くなく。
この問題、中高年男性を責め立てて終わる問題ではなさそうで、この「有害な男らしさ」が、当の中高年男性の健康を害している。極端な例になると、「有害な男らしさ」ゆえに日々の家事やセルフケアをおろそかにしてきて、それでも仕事があるうちはいいんだけど、仕事がなくなった瞬間に家を失う。有害な男らしさを実践してきた自業自得と言える部分もあるんだけど、半分くらいは有害な男らしさを学習させてきた社会の問題でもある。そのことを考えると、社会的な介入が必要だ。