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「しょうけい館」で、先の大戦のころの「傷痍軍人」(戦傷病者)向けの電車運賃割引証を見て以来、障害者割引にやたらもやもやしている。
先の大戦が終わった後、戦傷病者への援護はGHQ/SCAPの指示で一旦打ち切られたが、1952年に戦傷病者戦没者遺族等援護法が制定され復活。それから3年後、戦傷病者等の日本国有鉄道無賃乗車等に関する法律によって戦傷病者は国鉄に無料で乗車できるようになった。
一方、各都市を襲った空襲などの被災者(行政は「一般戦災被災者」と呼ぶ)は何の援護も得られなかった。せいぜい、身体障害者としての援護で、その身体障害者福祉も戦傷病者への援護から始まっている。
さらに言うと、今でも、戦没者が靖国神社に合祀された場合に、遺族が靖国神社に参拝するためにJRを利用する場合に運賃が割引になる制度が残っている。
こういう歴史を知っていると、鉄道運賃の割引に「お国のために戦った軍人さんへの恩典」なんて意図を見てしまったりしてなおもやもやする。とうとう精神障害者も「お国のために戦った人」と認められたのかとかなんとか。うがちすぎかもしれないけど。

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