クリスマスプレゼント(燃えてる引き継ぎ仕事)を抱えたまま迫ってくる年末 なんか焚き火の趣がある(?)

mouthwashing感想(短) 若干ネタバレ 

いろんなフォロイーさんがプレイして唸られてる印象だったので興味を持ってやってみた

すごいゲームだったな……時系列の印象の落差(比較的健康的な青基調と追い詰められる赤基調と)とか、現実と幻覚の切り替わりとか、非現実的な幻覚の描写とか…ほとんど移動と単調な操作だけなのに、体験がすごく濃厚でよかった
(といいつつ私はスウォンジーに殺されまくって大変だった…)

もう何周か、英語でもニュアンスを感じてみたいけど…

ゲーム体験の凄さをキャラクター造形の胸糞悪さがしっかり丁寧に踏みにじってくれる感があるので(今のタイミングではポジティブネガティブ微妙なところ)、ちょっと間置くかなぁ

フォロー

mouthwashing感想続き ネタバレ 

当然事故前からあのクソ理不尽なポニー運送の勤務規則ポスターがラウンジに貼られていたのだよなーとつらつら

ポニー運送はゲーム中に?倒産が決まったようだけど、もともと状態が良くなかったのだろうから あの輸送船に乗った5人は、不良在庫と廃棄直前の宇宙船(輸送船)と共に宇宙に放り出されたように見えてしまう。捜索かかってなさそうだし納品を気にする受け手もいなかったりして…

ジミーが突き抜けて酷いことになっているので相対的にマシに見えるけどカーリーもやっちゃいけないことやってるしやるべきことやれてないし…はしごの上っていうのもね…

当のジミーはほんとにカーリーへの執着と行為の結果への恐れ以外マジで頭ん中になさそうだったし(アーニャの境遇が悲惨だけど納得感がある…船長格の2人がこれでは…)

ジミー(プレイヤー)の反応や行動を見つつ、自分のジミー適正(?)について考えてしまった(理不尽会社員業務に対する服従心、逃避傾向、他責傾向、視野狭窄、有害価値観への奉公心…いろいろ)

5人のキャラクター造形がそれぞれ 身に覚えがある気がして あーってなるんだよね。苦しみを祈るのが上手すぎる

ポニー運送も末端で、はしごの上は民衆に強く支持されて正しさと希望を振りまく大企業かもね…

mouthwashing感想続き ネタバレと現実のよくない混ぜっ返しの蛇足 

ゲーム中では現実に比べて理不尽な会社の命令や明らかに整ってない生活環境が前提として描写されるので、それが数々の行動に対してエクスキューズになっているのでは という疑い/恐れの感覚がある

実際ここまでの極限環境でなかったとして…現実の実生活のようなレベルだったとして…それなら踏み外さずにいられるんですか、胸を張って自信を持って生きていられるんですか、逆に、もし今自信を持って踏み外さずにいられるとしたらそれは自分が今幸運に偶然に載せてもらっている高い踏み台のおかげなのでは(踏み台は不運に偶然になくなることがある)、等の疑念が広がってくる

ゲーム中で描写されるよくない行動のうちいくつかは明確に犯罪だけど、いくつかはああいう極限環境でなくてもそこそこ頻発する行動では?甘い自己陶酔も、responsibilityの文字を強迫的に直視したまま逃げるように後退りする行動も。私はやりがちなやつじゃないですか?どう?(全て鏡を見ながらぶつぶつ喋っています)(これも陶酔の一種な気がするので強制遮断が要る)

年末からの焚き火の世話のおかげでリアルに何とかしろ!状態が続いてるのでタイムリーに疲れてるだけかも あー [参照]

How fish is made感想 ネタバレ(ちょっと欲) 

mouthwashing開発元&短そう&魚のビジュアルに惹かれてやってみた

ぺちぺち跳ね回って移動するの良すぎ。でもスムーズに泳げないという表現かも。ウオノエと一緒の魚もいて最高。ウオノエと魚のコラボ動画。最高

ゲーム開始してすぐ、いきなり上・下どっち?選択を迫られることを知る。ええぇ

道中で会う魚もそれぞれ自己の選択に迷っていたり、主張があったり。最初から最後まで選択=上にしたけどどちらでもよかった気はする。何を選ばされているのかわからないが進もうとすると選択を強制される(=人生)…という表現のような

途中、進もうとすると別の魚の死が予感されるギミックがあり、しかも発動させるともたついてられないギミックのように思って視界の端で死ぬその魚を尻目に道を急いでしまう(この状況思い出すものがある)

できればもっと魚密度が高いとさらに良かったけど。満ち満ちしたかった。イワシって本来群れで行動するよね。プレイヤーのイワシはこれが初めての一人なんやろか

mouthwashingをプレイしているからか、選択肢が限られているように見え、自力では根本解決できない搾取の構造があり、その中で選択を強いられてなし崩し的に…という光景に見えて、既視感

The last one and then another感想 ネタバレ 

一人きりピチピチのHow fish〜から際限無く肉片を巻き込んで転がる塊ゲーへ。この演出も最後までやると苦く味わい深い

なぜかカーリーがいて、振り返りのような語りが少しある

カーリーも肉塊ってことかな。“自分のものじゃない言葉が口から出た 自分もその言葉の虜になった”だったかな(うろ覚え)…納得感があった。同化した誰の言葉だったんだい

カーリーが本当の頂点を取るわけではなく枠組みに反抗することもなく”逃げる”ことも良しとせず、搾取の仕組みの強固な世界の中で必死に生き延びるべく周囲と同調したり避けたりして渡っていくうちに、船長という肩書を持つようになった…ということが、mouthwashingではジミー補正が強くて素晴らしく輝かしく価値ある何かのように語られてた気がしたけど

実際にはこのDLCでのプレイヤーと同じ、行き当たりばったりにいろんな情報や価値観を吸収したり見落としたりしながらなんとか生きのびてきた一個人で肉の塊なんだろうな

その場を乗り切るために必死で肉片を巻き込み、体は大きくなり賞賛する者も現れるけど、いずれより大きな誰かに巻き込まれる/搾取される肉塊でしかない。そしてあの仕事が偶然最後になった…

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