『日毒』という詩集を読んだ名護市在住の方の感想。
ー全体が深赤色の表紙の真ん中に、「日毒」という文字を見たとき、心の中で「うっ」となった。この本のなかに、どれほどのどのような詩を目にすることになるのか、自分のなかで少し覚悟を迫られた。
詩集を開く前に、石垣島出身の作者八重洋一郎さんのお話を島内外の30人程で聞く機会に恵まれた。そのなかで八重さんは、石垣島にミサイル弾が撃ち込まれるような状況になったとしても、自分は最期までこの島に居ると静かに語られた。親戚のいる県外に移り住むことを考え始めねばならないと発言する方もいた。八重山の島では真剣にこんなことを話し合わねばならない現実があることを目の当たりにして、歯噛みしながら涙するしかなかった。そして6年前の2017年に発刊されたこの詩集のなかに、2023年現在も起こってしまっていることが表現されていることに気づくとき愕然とする。
受けた拷問によって廃人と化した曾祖父血書で「日毒」と残した色紙が地中深くから見つかったという「手文庫」。鋭く生々しくこれ以上ないくらいの言葉の数々で、「日毒」というものの真実や性質(本質)が表現されている。
先代から引きつぎ、琉球の島々へ日毒・米毒をセットで垂れ流し続ける日本人が心に刻むべき詩の数々。<略>ー
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