暑すぎる。
12月なのに暑いねぇ、という日は昔から多かった。にしても今年は連日暑い。
ホームページ上にクリスマスの雰囲気を出すため雪を降らせようとしたとある業者に「沖縄は雪が降らないので余計なことはしないでください」と突っぱねた先輩に、何もそこまで・・・と思った過去の記憶。今ならその意味が少しわかる。
今年に限らず沖縄のショッピングセンターは冬だろうとクーラーが付いていることが多い。それなのに服屋のマネキンはダウンを着ている。半そでで店内をふらつきながら違和感だらけの沖縄にため息をつく。
日本は単一民族で、全国多少のズレはあろうと同じように四季があり桜は4月に咲く。言語は「標準語」を基準とし他は方言として認識される。
日本にしか無いといわれる「国語」という科目は、多種多様な言葉やイントネーションを「標準」より劣っているような印象操作と、琉球諸語を琉球ルーツから根こそぎ剥ぎ取るための同化政策として今も機能している。
五感で感じる沖縄と、こっそり忍び込んだ日本化現象によって作られた「沖縄」との乖離が、心の不安定さを加速させる。
同化政策ゆえの「同じ」への憧れをさっさと捨てて、違いを大切にできる沖縄になってほしい。違いこそがかけがえのない財産なのだから。