パレスチナを見て沖縄の歴史と重ねる人びとがいる。
今日のタイムス「金平茂紀のワジワジー通信」では、沖縄戦後"銃剣とブルドーザー"により沖縄各地で土地の強制収用が行われたことと、明治政府が廃藩置県の際に土地を奪った例を挙げ、パレスチナと重ね合わせる。
そこにあるのは史実のみで、果たされていない責任の所在が"誰に"あるのかまでは言及されていない。日本人によくある琉球/沖縄に対する自身の加害性を避けた書き方だ。

土地の強制接収は琉球の時代から戦後の米軍による強奪だけでなく、今現在も強者が有利になるよう作られたルールの下、沖縄各地で「合法的」な土地の接収が行われている。

那覇の都心部ではそれが顕著で、所得は上がらないまま地価だけが上がり、代々住んでいる沖縄人は税金が支払えずに土地を手放すという事態が続いている。いずれは移住者だらけになり、この島のオーナーであるはずの沖縄人は家賃を支払い住まわせてもらうよそ者となるだろう。

ハワイの先住民は自らを「ホームレス」と称する。
ウチナーンチュがホームレスとなるのも時間の問題だ。

パレスチナへ行った人が「(沖縄の景色は)パレスチナと似ている」と話してくれた。その時感じた親近感が、今となっては悲しみを倍増させる。

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パレスチナと沖縄が重なる事が理解できるのなら、これから日本人は何をすべきかに思いを巡らせてこそ脱植民地主義じゃないですか。
米軍だけが土地を奪っているのではないのだから。

先日ハワイで起きた山火事では、犠牲となった遺族の元に土地購入の連絡を入れるというなんとも言えない植民者ならではの仕打ちで遺族を悲しみの淵へと更に追い込んだアメリカ人。

同じ仕打ちを沖縄人に与えながら、それでもまだ日本人は植民者として生きますか。
その問いに応答する者はまだいない。

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