ニッセイ基礎研の天野さんが福島県内の出生数減少に若年女性人口流出があることを指摘した講演会の再録がオンラインにありました。

若年女性が流出するのは、進学と就職で出て行ったきり戻ってこない、ということなのですが、「戻ってこない」だけではなく、「入ってこない」ことが原因のひとつではないかと思います。

つまり、必ずしも誰もが生まれ育った場所で就職するわけではなく、働く場所があれば、そこで生まれ育った場所ではなくとも、新しくやってくる人はいるわけです。

福島県の場合は、女性が働ける場所が極端に制約されるため、進学・就職世代の県内出身の女性は出て行ったきり戻ってこず、新しく入ってくる人もいない、ということが拍車をかけているように思います。

つまり、これは、福島県内で女性の活躍する場がない、ということなので、若年女性対策というよりも、生産年齢世代の女性に対する待遇全般の問題であろうと思います。

人口の社会減と女性の定着に関する情報発信 福島フォーラム(2022年7⽉29⽇(金):会場・YouTube配信)tohoku-miraiplus.com/news/roAb

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本来は、生産年齢世代女性全般の待遇問題であるにもかかわらず、「若年女性」問題にすり替えようとしているのは、女性をたんに「産むための機械」としか考えていない中高年男性視点で現状を見ているから、としか思えません。

現在の生産年齢世代女性全般の待遇を改善しようとすると、今すぐ県内の居住男性が自分の特権を手放さなくてはならなくなります。でも、それはやりたくない。かといって、人口減は困る。
「若年女性」をどうやって県内に止まってもらうか、という問題設定の立て方からして、女性の待遇を改善するつもりがまったくないことがよくわかります。

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