私がガラでもないボランティア活動を震災の後にはじめたのは、この後の10年が日本にとって最後の変革のチャンスだろうなと思っていたからなのですが、その10年を安倍政権で無為に過ごすどころか、放漫な国家運営で、最後の国富まで使い尽くした、キリギリス日本が、今後再生するのはとんでもなくハードルが高いことだと思います。
なぜ最後のチャンスと思ったかといえば、人口動態を見れば、大した計算をしなくてもわかることでしたし、これから訪れる高齢化を補うだけのイノベーションも起きておらず、産業が停滞していたのも、誰の目にも明らかでしたし。
それをアベノミクスだの東京五輪だので浮かれ上がっていたわけですから、まさに戦後レジーム、つまり、戦後の豊かな日本の終焉を安倍さんは作り出した、といえるのではないでしょうか。
そして、安倍政権を産んだのは東日本大震災であるということを考えると、大災害が社会の下り坂の時に訪れると、それを加速するというのは、大いにあたっていると思います。
ソ連が破綻したのも、チェルノブイリ事故が主要な原因のひとつであると言われています。
そして、福島県政方面にいまだにいらっしゃるキリギリスな皆さん方は、いまだに、キリギリスでやっていけると思ってらっしゃるところが、なんとも救いがたいところです。