移住者と地元民の軋轢、というよりも、地元民が置き去りにされている問題は、かなり深刻になってきています。
移住者にしてみれば、浜通りは新たにチャレンジできる白紙のフロンティアで、こんなチャレンジングな環境は他にない、という感覚で、そう言う人は弁も立てば頭の回転も早い。
地元の戻ってきた人は、10年に及ぶ長い避難生活を経て、ようやく戻ってきたけれど、地域の様子は激変していて、かつての記憶との折り合いがなかなかつかず、どうにも割り切れない感覚を持ち続けて暮らしている。
表立って喧嘩をしたりするようなことはないでしょうが、これだけ住民間の感覚に大きな落差があると、そのうち、なんらかの形で顕在化してくると思います。
そうした問題からは目を背けているにもかかわらず、調子良く、「移住者のフロンティア!」と煽り方をするのは少々無責任ではありませんか。と国のやり方を見ていると思います。