福島の復興プロセスは、東京による被災地の再植民地化にほかならないのですが、被災地で活躍する東京の人の美談が流布する日本で、「コロンブス」のMVが炎上したのは、時代の流れを感じます。
復興活動にかかわっていた福島県内居住者としてずっと感じていたのは、県外の大多数の情報消費者は、「被災地を応援する東京の人(著名人)」が大好きであるということでした。
そして、現地の人に期待されるのは、東京から来た応援者に感謝する、あるいは歓迎する力なき被災地民という役割でした。
今でもそうですが、明らかに盛り上がり方が違うんですよ、在京メディアの伝え方の。
福島に移住してがんばる東京の人を伝える時の力の入れ方は、力の入れ方が5倍増しくらいです。
あのMVのメンタリティは、多くの日本人がいまも共有しているのだと思います。
イノベコースト構想を盛り上げて伝える人たちは、いま一度、自分の植民者としての眼差しについて考えてみていただきたいところです。