品揃えがいい本屋さんに寄って、じっくり本を選んでそのまま喫茶店に寄って、買ったばかりの本を閉店間際まで読みふけった。本屋さんの店内は暖かくて、身体の奥のなにかがほぐれるような感覚になって涙までこぼれそうになり、自分が今日一日相当な無理をしていたことに気づく。欲しい本があった訳ではなく、今の自分が抱えるモヤモヤを晴らす糸口になるような本を求めてただ店内をじっくり歩くだけの時間で、あったかい湯船にでも浸かったような感覚。