『白痴』は江川卓翻訳で読んで江川卓の『謎解き白痴』も読んで両方面白くて大興奮したので続けて江川卓翻訳の『カラマーゾフの兄弟』も読んだのだがこっちはなぜかそれほど興奮がなかったし面白いかどうかもよくわからなかったのでまた挑戦したい。
TRAIN TV、今週のチョコプラはダンボール箱で制限時間内に犬小屋を作ることに挑戦している。
言うまでもないことだが、この場合の犬とは資本主義にしっぽを振るわれわれを象徴している。そして、犬小屋とはコマーシャリズムによりいつかは持たなければならないと脅迫されるマイホームであり、チョコプラに科せられた制限時間はわれわれに残された寿命を表している。
犬小屋チャレンジをはじめて、制限時間が経過したのち、チョコプラの2人は結局固定できなかった屋根を手で支えていた。これはつまり、残された人生を賭してマイホームを手に入れたとしてもそれは張りぼてだということを表現している。この短時間の内に資本主義やコマーシャリズムを批判し、そしてそんなものに喜んでしっぽを振るわれわれの人生の儚さまで表現してしまう芸当、さすがチョコプラである。
赤城の山も今夜を限り
生まれ故郷の国定の村や
可愛い子分の手めえ達とも
別れ別れになる首途だ
恋の小さなアパートで